八波一起プロデュース「井の中の蛙天を知る」

平成12年11月24日(金) 午後6時〜 25日(土) 午後6時〜  26日(日) 午後1時〜(開場各30分前)
仙台市青年文化センターシアターホール

作 /八波一起 演出/小畑次郎(ちわんとぺるSHOW)
出演 小山羊右、ワッキー貝山(劇団麦)、菊田由美(未来樹シアター)、宮川恵利大橋 守、狩野敏和、本田淳哉、斉藤友也、
佐藤きみ子、橋浦あやの、蓮沼美紀(未来樹シアター)螺子転造(劇団麦)緒方あも(劇団麦)岩佐絵理(Steam TV)斎藤正樹(劇団麦)八波一起


あらすじ
昭和41年、福井県鯖江市にある光道園に視覚障害者を主とした重複障害者を
対象とするライトセンターが、全国初のケースとして開設された。当時、初めて、福祉の谷間
と言われていた分野に陽が当てられたのである。今まで取り上げられる事の出来なかった人達が
全国各地からこの施設に訪れた。青森の工藤昇太もその中の1人であった。
何も出来ない昇太に同じ境遇を持つ先生の山田は一人の人間として接し、昇太の心を開いていく。
そんな中、生徒達が日頃の作業の他にもっとやりたいものがあるのではないかと考えていた。
そんなある日、音楽が大好きな事に気づきバンドを作る事を提案。
しかし、それは、無謀であるかのように思われた。全盲で脳に障害がある為、楽譜を読む事も、
音を覚える事もままならなかった生徒達。苦労の連続の末、初めは、小太鼓、タンバリン、マラカス
などのリズム楽器程度であったが、年々1楽器ずつ増えていき、ついにすばらしいバンドが出来上がった
のである。皆んなの音がバラバラでその音をミックスする事の大変なバンドはミックバラーズと名付
けられた。彼らの練習は毎日毎日何百回となく繰り返したたき込むものであった。実際、彼らの音に
対する執念は、凄まじく、年を重ねるに従い、曲が出来る喜びを身体全体で表しついには、無謀かと
思われていた演奏会を開くまでに上達した。それまでになんと10年の歳月を費やしていた。
そして彼らの夢でもあった、ふるさと公演が始まった。昇太とミックバラーズは、はたして家族の
見守る中、どんな演奏を披露するのであろうか。又、その時、家族は何を感じるのか..........。

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